指 揮 】

 ヘルムート・ヴィンシャーマン [Helmut Winschermann]
 1920年生まれ。アムステルダム・コンセルトヘボウなどのオーケスラでソロ・オーボエ奏者を務め、数々の室内楽団のリーダーを経て、1960年にドイツ・バッハゾリステンを創立。以来今日まで40年余り、芸術監督として同楽団を特にバッハ演奏において世界的に権威ある演奏団体に育てた。
音楽学者でもあり、ジコルスキー社よりバロック音楽の楽譜を多数出版している。レコードはドイツ・グラモフォンなどから50枚以上を出し、グスタフ・マーラー賞、ドイツ・ヘンデル賞などを受賞している。
ドイツ政府より一等功労十字勲章受賞。ロンドン王立音楽アカデミー名誉会員。

管弦楽

ドイツ・バッハゾリステン [Deutsche Bachsolisten]
 ドイツ・ウルム郊外のヴィプリンゲン修道院で定期的に開かれた、フランクフルト・バッハ演奏会の芸術監督を務めていたヴィンシャーマンが、毎年この演奏会のために集まってくる優秀なバロック音楽の演奏家たちで結成。メンバーは一定でないが、「明晰に、生き生きと、喜ばしく」というヴィンシャーマンのモットーどおり、躍動感に富むバッハの理想的名演を披露してきた。正統的な解釈による格調高い演奏は、世界のバッハ演奏の規範となっている。

独 唱

ニルス・ギーゼッケ(テノール):福音史家 [Nils Giesecke]

 ライプツィヒ音楽大学、ドレスデン音楽大学に学び、80年のバッハ・コンクール、81年の新人オペラ歌手コンクールに入賞。80年以来、リリック・テノールとしてハレ・オペラ劇場と契約を結んでいる。宮廷歌手の称号を持ち、オラトリオやコンサートで活躍し、ライプツィヒ聖トーマス合唱団などとの共演、CD録音、テレビ出演など、活動は多岐にわたる。


三原 剛(バリトン):イエス [Tsuyosi Mihara]
 大阪芸術大学卒業。1991年伊日声楽コンコルソ金賞受賞。92年日本音楽コンクール第1位。93年五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。バリトノ・カヴァリエーレ(騎士的ばりとん)と評される豊かで気品あふれる声の持ち主で、古典から近現代作品までとレパートリーも幅広く、加えてオペラではその役者ぶりが注目を集されている。

イングリット・シュミットヒューゼン(ソプラノ)[Ingrid Schmithusen]
 ケルン音楽大学卒業。グレゴリー・フォレイ、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウの薫陶を受け、室内楽、リート、オラトリオ、そして現代音楽という様々なジャンルで活躍している。音楽祭での活躍も目覚しく、CD録音も精力的に行っている。

マルティン・ヴェルフル(アルト/カウンターテナー) [Martin Wolfel]
 もともとは俳優を目指し、演劇の基礎として音楽学校の声楽科(テノール)に通ったが、後にアクセル・ケーラーの影響を受けカウンターテナーに転向。多くのオーケストラと共演し、オペラでもその才能を発揮。また多数の音楽祭に出演し、人気を集めている。

五郎部 俊朗(テノール) [Toshiro Gorobe]
 北海道教育大学卒業。1986年に渡伊。マリア・カラス、チャイコフスキーなど数々の権威ある国際声楽コンクールに入賞。軽やかな高音を独特の魅力で聴かせるレッジエーロ・テノールで、90年藤原歌劇団の「ドン・ジョヴァンニ」のドン・オッターヴィオで日本デビューを飾って以来、数多くのオペラに出演。宗教曲のソリストとしても活躍している。

小松 英典(バリトン) [Hidenori Komatsu]
 リューベック国立音楽大学リート・オラトリオ・オペラ科卒業。ドイツや日本で多くのリサイタルを開催し、好評を博す。また2002年小澤征爾指揮によるベルリオーズの「レリオ」に出演し、絶賛を浴びた。ドイツ政府より永久プロフェッサーの称号を授与。ブレーメン国立音楽大学教授。

合 唱

岡山バッハカンタータ協会
 1987年、バッハの合唱音楽の演奏を目的に結成。日本を代表するバッハ演奏のスペシャリストである佐々木正利氏を指揮者に迎えて現在に至る。
ヴィンシャーマン指揮ドイツ・バッハゾリステンとは93年以来共演を重ねており、2002年「クリスマス・オラトリオ」の演奏では岡山県芸術文化賞グランプリを受賞。海外への演奏旅行も積極的に行っており、97年ドイツ、オーストリア演奏旅行、2001年にはバッハゆかりのライプツィヒ聖トーマス教会などで、ライプツィヒ・バロックオーケストラと共演。真摯で正攻法の演奏と、明快なフレージングとはっきりしたドイツ語発音による豊かな表現力で、高い評価を獲得している。

 

桃太郎少年合唱団
 1962年、岡山国体開催を記念して、当時の県知事・三木行治氏の提唱により、青少年の健全育成と地域音楽文化向上を目的に創設。秋の定期演奏会のほか、県内外の活動も活発で、山陽新聞奨励賞、岡山県文化賞を受賞。また海外(ハワイ・中国・オーストリア・ドイツなど)への親善訪問も行っており、99年には、オーストリアにおいてウィーン少年合唱団とジョイントコンサートを実現した。この度、サントリー地域文化賞受賞。